令和3年9月24日、那珂川市議会定例会が開催され、数点の重要事項が審議された。
この日の会議では、「認定第1号令和2年度那珂川市一般会計歳入歳出決算認定」が主な議題となった。この決算認定については、議決の結果、賛成多数で認定された。決算特別委員会委員長の國廣政則議員は、決算の状況を説明し、全体的な歳入は261億4,543万円、歳出は258億5,460万円であったと述べた。収支の差引額は2億9,082万8,000円で、実質収支は2億5,630万7,000円となった。
議員たちの討論では、コロナ禍の影響が強調され、特に市民の生活支援策が必要であるとの意見が多数挙がった。日本共産党を代表して、吉永直子議員は、「市の財源支出は不十分で、コロナ対策が他の既存事業に充てられた事例があった」と反対の立場から意見を述べた。これに対し、平山ひとみ議員は、請願第1号「教育予算の拡充」に賛成し、少人数学級が実現すべきと発言した。特に、新型コロナウイルス感染症の影響で教育現場が困難に直面したことを訴えた。
また、新たに提案され、採決された「ワンヘルスの推進に関する決議」についても議論が行われ、幅広い賛同を受けながら可決された。この決議は、福岡県ワンヘルス推進基本条例の実施を推奨するもので、感染症対策や環境保護に向けた連携を強化する意義が確認された。
最後に、議会は閉会中の調査事項について報告し、全ての審議が完了した。議長の高原隆則氏は、議会閉会を宣言し、今後の市政に対する議員の協力と市民へのサービス改善が期待されることを強調した。