令和3年1月25日、那珂川市議会臨時会が開催され、議案の審議が行われた。特に、新型コロナウイルスワクチン接種に関連する議案が注目を集めている。
この日の会議では、議案第1号から第3号までが一括上程され、各議案の提案理由が説明された。市長の武末茂喜氏は、議案第1号と第2号について、国家賠償法に基づく損害賠償について詳述した。また、令和2年度一般会計補正予算に関し、必要な損害賠償金の支出処理についても説明した。
議案第1号は、自動車損傷事故に対する損害賠償の額を定めるもので、具体的には14万1,167円が被害者に支払われる旨が報告された。第2号は、同事故に関連する補正予算案で、歳入歳出それぞれ14万2,000円が追加されることが説明された。このことから、那珂川市の予算が262億1,422万6,000円に更新される見込みである。
さらに、議案第3号は新型コロナウイルスワクチン接種に関する計画である。川口省二総務部長は、ワクチン接種業務委託料約2億2,700万円の予算の内訳を報告し、接種対象者数も含めた詳細を述べた。接種は医療従事者から始まり、65歳以上の高齢者への接種は3月下旬から実施される計画で、希望者には2回接種が行われる予定だ。
質疑セッションでは、松尾正貴議員から具体的な予算内訳や接種者数についての質問があり、川口総務部長は具体的数値を明示した。接種業務に関連する情報は、市民からの問い合わせに答えるコールセンターの設置や新型コロナウイルスワクチン接種の進捗についても触れられた。
この会議では、全議案が満場一致で可決された。議長の高原隆則氏は、終了の際に出席議員の協力に感謝した。これにより、那珂川市のワクチン接種計画は具体的な進展を見せることになりそうである。市民の期待が寄せられる中、今後の対応が注視される。