令和4年第3回那珂川市議会臨時会が、令和4年7月20日午前9時30分に開会した。
本会議では、議案74号から76号までの上程と質疑が行われた。特に議案75号には、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金に基づく経済支援策が盛り込まれており、市民の生活向上を図る重要な施策として注目されている。
武末茂喜市長は、議案の提案理由を説明し、特に議案74号に関しては、専決処分に基づく損害賠償や令和4年度一般会計補正予算の追加を求めていることを強調した。具体的には、自動車損傷事故による国家賠償法に基づく損害賠償額が、16万6,066円とされた。
さらに、議案75号では、原油価格や物価高騰対策に関する事業が盛り込まれる。これにより、学校給食費の補助や住民税非課税世帯への支援が行われる。田中夏代子議員は、公明党の代表として、経済的支援の重要性を述べ、賛成の立場を明確にした。
また、議案76号では、下水道使用料の基本使用料免除の施策が取り上げられた。白水善尚都市整備部長は、約1万8,900件の家庭や事業所を対象にすることなどを説明した。議事を進める江頭大助副議長は、議案の委員会付託を省略する提案を示し、議員から異議がないとの確認を得た。
質疑においても、議案75号に対する質問は特に見られず、すぐに討論に移行した。討論では、賛成者が多く、メンバーから市民生活支援の観点が強調された。松尾正貴議員は、給食費の補助が食材の高騰に対する有効な対策であると評価した。
最終的に、議案74号から76号までが全員賛成により可決されたことが報告された。市民生活を守る新たな施策が実施されることで、地域の福祉向上が期待される。
本臨時会は午前10時26分に終了し、今後の施策実施に期待が寄せられている。