令和6年3月25日、那珂川市議会は定例会を開催し、重要な議題が審議された。最初に、委員長報告として、上野彰氏（総務文教常任委員会委員長）が数件の議案について報告を行い、全員賛成により数つの議案が原案通り承認された。
特に注目されたのは、議案第19号の介護保険条例の改正についてである。この改正案について、議員からは介護保険料の将来的な負担増についての懸念が示され、執行部は、今後の介護保険給付費の増加が見込まれる中、負担を軽減する策についての考えを述べた。また、議案第29号の令和6年度那珂川市一般会計予算も了承された。これは次年度に向けた重要な予算であり、地域のサービス向上を目的としている。
また、意見書第1号、帯状疱疹ワクチンの助成と定期接種化を求める件も審議され、同意見書は賛成多数で可決された。この意見書は多くの市民の疫病予防の期待を背負ったものであり、地域の健康維持に寄与することが期待される。
討論では、反対意見も出されたが、最終的には賛成派が多数を占め、早急の国の施策実現を求める姿勢が目立った。特に、稲生茉莉子氏（ふくおか市民政治ネットワーク）は、ワクチンの有効性確認が急務であるとし、条文で示された通り、適切な費用対効果が求められると強調した。
閉会の際、委員長報告として、今後の調査事項の付託が行われ、各委員会の活動が一層期待される。市議会の議論は、地域住民の生活改善に直結するものであり、その成果が実を結ぶことが望まれる。