令和3年12月13日に開催された那珂川市議会定例会では、様々な重要な議題が取り上げられた。特に、議員たちは高齢者支援や公園環境の管理について活発な議論を交わした。
その中で、平山ひとみ議員は、女性の自殺率について言及し、特に新型コロナウイルスの影響が与える構造的な問題について強調した。コロナ禍での失業や収入減がもたらす女性への影響に対して、政治がしっかりとした対策を講じる必要があると述べた。また、具体的な事例を挙げて保育所の感染対策を問う質問も行われた。
一方、江頭大助議員は、公園の管理状況について取り上げ、特に恵子子ども広場の草木やゴミの放置状況を指摘した。この公園は周辺住民や子どもたちにとり、大切な遊び場であるため、迅速な整備が求められる。また、シルバー人材センター及びシニアクラブについて会員の減少が懸念されており、今後地域での活躍の場を向上させるためには、生活支援コーディネーターや地域包括支援センターとの連携がカギになると期待されている。
さらに、運転免許証の自主返納支援についての質問も発され、申請者数が410人に達していることが報告された。市の高齢者支援策には改善の余地が大いにあるとの指摘もあり、タクシー券などの助成内容の拡充が望まれている。
加えて、高齢者による交通事故の予防策として、運転免許証を返納した際の支援策の強化が検討されており、ますます重要なテーマになっているといえる。
一方で、若杉議員によるシニアクラブ連合会の本部事務所設置についての懸念も表明され、スピード感をもって取り組む意向が示された。市としても、今後は地域の高齢者が積極的に参加できる活動の創出が求められ、シニアクラブとの連携を深めていく必要性が浮き彫りになった。
このように、今回の議会では多数の高齢者支援に関する課題が浮かび上がり、今後の政策に向けた意見や要望が多く寄せられた。市民の皆さまにとっても、この問題は切実であり、早期に解決を図る必要があることを議員らが再確認した形となった。これらの話題は、今後の那珂川市の政策に大きな影響を与えるものと見込まれている。