令和4年12月16日、那珂川市議会定例会が開かれ、複数の重要議案が審議された。
市議会では、議案第94号から第116号に関する審議が行われた。議案第96号に関しては、議員報酬を増額する内容が提案されたが、賛否が分かれ、最終的に賛成多数によって可決された。冨田 貴市議は「現在の報酬が低く、議員活動を活性化させるために必要」との意見を述べた。
ただし、経済的負担を考慮すべきとの意見もあり、反対意見も多かった。反対の立場を表明した稲生 茉莉子市議は、「物価上昇やコロナの影響で市民が疲弊している中、議員報酬を引き上げることには理解が得られない」と強調した。
また、議案第98号の承認も含まれ、特に国民健康保険税の改定については多くの議員から懸念の声が上がった。議案第99号に対しては、平山 ひとみ市議が強く反対し、その理由として「家計への影響が大きく、特に多子世帯に対する配慮が不足している」と指摘した。
また、議会運営に関する報告も行われ、議員定数の在り方に関する調査が必要との意見が出た。議会の透明性を高め、市民とのコミュニケーションを重視する必要性が議論の中で確認された。特に、議会運営委員会からは、議員報酬の引き上げに関する住民説明が不足している指摘があった。このことは、将来的に住民の理解を得るための収束が必要であることを示唆した。
閉会前の議論も白熱し、出席議員一同が今後の更なる議論の重要性を改めて確認した。議員派遣に関しても、決定事項が報告され、今後の議会活動への動きが期待されている。また、閉会中の調査事項に関しても、各委員会へ付託することに決定し、今後の活動に向けて準備が進められることとなった。