令和2年11月30日に、那珂川市議会の臨時会が開催された。
この日は、議案第79号から84号までが一括上程され、詳細な説明が行われた。
市長の武末茂喜氏は、各議案について提案理由を説明した。特に、議案第79号は人事院勧告に基づく給与改定を含む法案だ。具体的には、一般職の職員の給与について、期末手当の支給率を0.05月分引き下げる内容だ。これにより、市全体で約519万円の減額を見込む。
次に、議案第80号では、令和2年度那珂川市一般会計補正予算が提案された。歳入歳出それぞれ31万1,000円の追加を予定しており、総額は264億7,427万3,000円となる。
また、議案第81号及び82号では、それぞれ国民健康保険事業と介護保険事業の特別会計についての補正予算が議論された。議案第81号では予算の総額が52億5,884万7,000円に、議案第82号では30億7,446万4,000円に達する見込みである。所属議員は、これが市の医療サービスや介護支援の財源に影響を与えかねないことを懸念した。
議案第83号及び84号は、後期高齢者医療及び下水道事業会計の補正予算を扱った。特に下水道事業は、事業収入を減額する一方で、支出は50万5,000円の追加があるため、今後の懸念材料として捉えられた。これらの議案については、本会議での質疑が行われた。
質疑では、議案に対する賛成意見と反対意見がそれぞれ出された。平山ひとみ議員は、期末手当の引き下げに反発し、職員への配慮が必要であると強調した。一方で、議案全体に賛成する意見も数多くあり、一定の理解を得ていることが見て取れた。
最終的に、議案はもと通り全て賛成多数にて可決された。議会は、臨時会の全日程が終了したことを報告し、午前10時19分に閉会された。