令和5年12月15日に行われた那珂川市議会の定例会では、重要なテーマとして一般質問が取り上げられた。この度の会議では、松尾正貴議員から公共施設における照明のLED化について質問があり、特に防犯灯や学校の照明について、LEDへの移行が進んでいる現状が報告された。LED化によるメリットとして、電気料金の削減やメンテナンス頻度の減少が挙げられ、松尾議員はさらなる屋内外運動施設及び都市公園のLED化を求める考えを示した。総務部長の中村一道氏は、現状のLED化進捗と屋外運動施設のナイター照明設置基準の検討について説明した。
次に、障がい者自動車運転免許取得助成事業について話題に上り、街の多くの自治体が実施している中、那珂川市でもぜひこの事業を始めるべきとの意見が強調された。市の健康福祉部長は、助成事業の必要性を認識しつつも、具体的な検討に入る予定であることを明言した。
また、吉永直子議員が学童保育所運営の安全管理に関する質問を行い、アレルギー事故に対する対策や職員研修の充実を求めた。特に、発達障がいの子どもたちへの配慮についても重要視され、全職員が参加する研修体制の充実が求められた。一方、平山ひとみ議員は、高齢者の健康増進や介護予防に関しても提言し、地域の支援体制の重要性を強調。特に、生活機能改善のための短期集中予防サービスの早期実施を促した。既存のサービスと差別化された新たな取り組みが、市内高齢者の自立した生活を支えるカギとなると指摘した。
最終的に、市長は高齢者や支持者の声を大切にし、地域のニーズに応じた政策を推進する意向を示した。議会でのこうした質疑応答を通じて、市民の声をしっかりと受け止め、より良い社会の実現に向けた一歩を踏み出そうとする姿勢が見受けられた。今後も市議会の動きに注目が集まると予想される。