令和2年12月3日、那珂川市議会の定例会が開会された。議長の高原隆則氏は開会に際し、出席議員が17名であることを確認し、議事を進行した。
まず、日程第1として会議録署名議員の指名が行われ、吉野博議員と伊藤智子議員が選任される。続いて日程第2において、会期を12月18日までの16日間とすることが全会一致で決定された。
次に日程第3では、各常任委員会や特別委員会からの報告が行われ、監査関係の結果も配付された。日程第4では、仮議長の選任について議長が委任を提案し、壽福正勝議員が仮議長に指名された。
日程第5に進み、議案第85号から議案第100号までが一括上程された。市長の武末茂喜氏がこれら議案の提案理由を説明し、議案第85号は障害支援区分等審査会事務局の担当市の交代に伴う条例改正を含め、計16件が提出された。その中で、令和2年度一般会計補正予算に関する議案も含まれ、歳入歳出の減額が提案されている。
特に議案第89号では、一般会計の歳入歳出において3億6410万円減額し、予算の総額261億7363万円に調整されている。これは新型コロナウイルス感染症の影響が考慮された結果である。また、議案第92号は、介護保険事業に関する補正予算が置かれ、歳入歳出それぞれ479万1000円の追加が提案されている。
会期中の重要案件についても説明があり、教育施設の改修や新設に関する進捗状況が報告される。特に幼稚園の民間移譲に関する議案が2件提出され、社会福祉法人への無償貸付が求められた。
会議は、議案説明後の質疑へと進む中で、市民の意見を反映させる重要な役割を果たすことが強調された。議会運営委員会や教育長に対しても、今後の市政運営における取り組みに関する発言があり、全体的に今後の議案審議や市政の方針を決定するための重要なステップと位置づけられている。
議事の進行ののち、会期中に上程された請願事項が確認され、各議案に対する審議が続けられる形となった。