令和元年6月18日、那珂川市議会は一般質問を通じて高齢ドライバーの事故防止、幼児教育・保育の無償化、また給食についての課題を議論した。議会では、特に高齢者の交通事故が多発している現状を受けて、事故防止のための具体的な取り組みの必要性が強調された。
高齢ドライバーによる事故の防止策として、事故が増加している背景には多くの要因が指摘されている。70歳以上の運転免許証保有者は那珂川市で4,082人という状況で、自主返納を促す取り組みは行っているものの、実際の返納者数は横ばいに留まっている。市としてアンケート調査を通じ、免許返納をためらう理由を把握し、必要な支援策を立てることの重要性が論じられた。
又、高齢者の移動支援として、同行支援や地域内での公共交通を活用したサービスの充実が求められた。具体的には、買い物支援や移動スーパーの導入が提案され、地域の高齢者のニーズに応えることが必要であると合意されていた。
また、幼児教育・保育の無償化についても議論が行われ、無償化が果たして全ての子どもたちに平等に利益をもたらすのか、その影響について懸念が示された。特に公立保育所の負担増加が懸念され、待機児童問題解消に向けて具体的な定員増などの方策が提案された。
給食費については、国の無償化政策によって実費負担が不可避となるため、地域や学校間の給食の質にばらつきが出ないよう、充実した公的制度設計が必要であるとの意見が相次いだ。保育料が無償化される一方で、様々な直接費用が発生する可能性があり、保護者負担の軽減を求める声も上がった。