令和2年9月25日、那珂川市議会では定例会が開催された。出席議員17名のもと、本会議は午前9時30分に開議された。
最初に、委員長からの報告が行われ、議案第62号から78号及び認定第1号から第10号に関する審査結果についての内容が詳述された。特に、議案第66号、令和2年度那珂川市一般会計補正予算についての審査が詳細に行われた。総務文教常任委員会委員長の原口憲雄氏は、「コロナ禍の影響により、先送りされた予算についての改善要請があった」と報告した。
また、執行長出席のもと、新型コロナウイルス対応のための減額や予算の先送りについて説明がなされた。市長は「影響を最小限に留める努力をする」と強調したが、議員からは、予算審査の透明性や詳細な報告を求める声が上がった。
次に、議案第64号にかかる修正案が提案され、駐車料金の見直しが議論された。経済福祉常任委員会委員長の松尾正貴氏は「修正案は博多南駅利用促進に寄与する」とし、長時間駐車抑制の必要性を述べた。修正案は賛成多数で可決された。これに対して吉永直子議員は、公共施設の料金改定が市民に与える負担を指摘した。
決算特別委員会の報告もあり、令和元年度の一般会計歳入歳出が認定された。審査では、歳入が前年度より増加したが、経常収支比率の高まりが懸念されている。羽良和弘議員が「健全な財政状況の維持が求められる」と述べ、今後の課題を指摘した。市民からの意見も多く、「下水道料金が高すぎる」との声があり、議会ではこの問題に対する関心が高まっている。
報告内容を受けて、質疑応答や討論も行われたが、Discussionについては特に反対意見が出なかった。議案は全て賛成のもとで可決され、意見書についても原案通り可決された。閉会中の調査事項付託についても同様に異議なしで進められた。
最後に、議長の高原隆則氏が会議を締めくくり、午前11時06分に閉会した。今回は、特に市民の声を反映した議論が印象に残った。今後も議会運営において、市民と議会が共に歩んでいくことが期待されている。