令和5年12月22日、那珂川市議会は12月定例会を開催し、多くの議案が議題となった。
今回の定例会では、議案第83号から議案第99号までを含む一連の議案が審議された。最初に、総務文教常任委員会委員長である上野彰氏が議題の報告を行い、議案の審査結果が明らかにされた。特に議案第84号の「那珂川市土地開発基金条例」改正案は、全員賛成により承認される。
その後、議案第85号に関して質疑も行われ、産前産後期間の国民健康保険税の減免に関する手続きについて、委員からの質問があった。出産に伴う税の減免については、申請が必要であり、健康課との協議も非常に重要だと執行部から説明があった。さらに、国民健康保険事業特別会計の補正予算に関する議案第87号と第89号も承認された。
また、経済福祉常任委員会の臂英治委員長は、介護保険事業特別会計補正予算に関する議案についても報告した。こちらも全員賛成で可決された。特に、介護サービス支援の増額に関して、質疑で高額介護サービス費の受給状況が明らかにされた。実際に利用者数が見込みを上回る結果から、予算の見直しが必要であるとの意見も出た。
質疑や討論の後、最終的には全議案が全員賛成で承認される結果となった。同日、意見書第3号も上程され、議会が農作物への野生猿による被害防止に対する支援を求める内容であった。議員からは人的被害が強調され、幅広い対策が必要とされる意見がなされた。意見書も賛成多数で可決された。
加え、この日の会議では閉会中の調査事項の報告があり、各委員会が調査を継続することが確認された。議会運営委員会からは、一般質問に関する資料の取扱いについても説明があり、議会の透明性が求められているとの意見も出た。