那珂川市議会では、令和5年6月定例会が開催されました。議会では、男女賃金格差の是正や自転車用ヘルメットの着用義務化、障がい者の自立支援など、多岐に渡るテーマについて議論が交わされた。特に、男女賃金格差についての質問が注目を集めました。この件について、平山ひとみ議員が質問を行いました。平山議員は、女性の給与が男性に比べて著しく低い実態を指摘しました。具体的には、正規職員における男女比は6対4、会計年度任用職員に至っては2対8と女性が圧倒的に多く、賃金格差が問題視されています。さらに、女性労働者の過半数を占める非正規の職員においては、給与が男性の4割程度に留まる現状を挙げ、早急な対策が求められると強調しました。これに対して、中村総務部長は市の実情について答弁し、正規職員278人のうち、男性が163人、女性が115人であること、会計年度任用職員は男性が80人、女性が283人であることを報告しました。平山議員は、会計年度任用職員の制度が賃金格差を助長しているとの認識を示し、さらなる情報開示や処遇改善を訴えました。
次に、自転車用ヘルメットの着用義務化についても重要な議題となりました。市民生活部長の川口省二氏は、ヘルメット着用の努力義務化を受けて、様々な交通安全教室を開催することを発表しました。特に小学校1年生と4年生に向けての啓発活動が強調され、地域住民の交通安全意識の向上に寄与することが期待されています。
また、生理の貧困に関しても平山議員が質問を行い、女性の生理用品の確保に関する問題を指摘しました。この問題に取り組むため、各自治体において生理用品の支援制度を設けることが求められました。