令和3年9月6日、那珂川市議会は定例会を開会した。
議題には、議案第67号から78号までおよび複数の諮問や報告が含まれ、議員の質疑が行われた。特に、新型コロナウイルスに関する施策についての質疑が目立った。
田中 夏代子氏は、議案第68号において、新型コロナウイルス感染症対策事業費に関する質疑を行った。この事業について、支援必要者の特定や、物資の配送方法について詳細に尋ねた。大倉野 聡健康福祉部長は、支援事業の背景に関して、県保健所の業務増大が影響していると説明し、当市が自宅療養者への支援を行う意義を強調した。
さらに、支援対象者の特定についても課題があると認識しており、支援を受けるためには市に申込みが必要であることを明示した。支援物資の内容には、食料品や生活用品が含まれ、特に独り暮らしや一人親世帯への対応が焦点に当てられた。
また、國廣 政則氏は議案第68号において、庁舎改修事業費について質疑を行った。今年度の補正予算に組み込まれた理由を問うと、中村一道総務部長は、昨今の自然災害を考慮し、早急な対応が必要と述べた。さらに、止水板の設置に関する具体的な情報も提供し、今後ますます厳しくなる自然災害への備えを強調した。
この日は質疑を終え、関係常任委員会に議案や認定などが付託されることが決定した。議長の高原 隆則氏は、議事の進行を確認し、すべての議題が無事に終了したことを報告した。