令和4年3月14日の那珂川市議会定例会において、2022年における一般質問が行われた。
議会では、市民の健康を守るための予防接種や、気候変動に対応するカーボンニュートラルについての重要な議題が挙げられ、議員がさまざまな観点から質問を行った。
松尾正貴議員からの質問では、2050年カーボンニュートラルに向けた取り組みが提唱された。特に、那珂川市が保有する森林の重要性と、その適切な保全がカーボンニュートラルの実現に寄与することが強調された。また、クリーンエネルギーの導入の遅れについても言及し、政策提言書の内容を基に市長に質疑を行った。市長は、ゼロカーボンシティ那珂川の実現へ向けた取り組みが不可欠であるとし、協力を求める姿勢を見せた。
次に、医療的ケア児に関する質問があり、稲生茉莉子議員が医療的ケア児の支援制度について市の取り組みを問うた。彼女は、医療的ケア児が地元で適切に支援されていない現状を指摘し、特に市内に医療的ケア児を受け入れられる施設が無いことを問題視した。また、保護者の孤独感を解消するための支援体制の必要性についても現場からの意見を交えながら訴えた。
その後、高齢者の健康支援に関する議論が続いた。動画や情報提供を通じて帯状疱疹ワクチンの接種情報を周知する施策について市の考えが問われた。市長は、国の方針や他の自治体の動向を踏まえ、今後の助成制度の導入を検討することを約束した。
さらに、健康ポイント制度についても言及があり、高齢者の参加率が高まっていることが報告された。地域住民の健康保持のための積極的な取り組みが評価されていた。また、健康寿命を延ばすための様々な施策が進行中であり、今後も市民に広くアピールすることが重要であると認識されていた。
最後に、子どもたちの健康を守るための取り組みとして、ウイルス感染防止対策や熱中症対策に関連した施策が紹介された。コロナ禍が続く中での新しい生活様式に対して、教育現場でも柔軟に対応していると感じられる内容が示された。
全体を通して、那珂川市議会においては市民の健康と環境問題への取り組みが多くの議員から活発に議論され、今後の方針策定に影響を与える重要な会議であった。市の取り組みが実現することで、地元の人々が持続可能な社会を実現する一助となる期待が寄せられている。