令和3年3月那珂川市議会定例会が開催され、様々な議案が審議されている。特に重要な議案は、総務文教常任委員会による報告や、経済福祉常任委員会による議案の数々だ。予算特別委員会委員長の臂英治氏は、令和3年度一般会計予算の総額が185億7,710万9,000円に達し、昨年度に比べ9.2%の減少が見込まれると述べた。
また、議案第19号「部落差別の解消の推進に関する条例案」に関しては、反対意見もある中で賛成意見が相次ぎ、部落差別の解消に向けた取り組みが求められた。平山ひとみ議員は、部落問題の現状を踏まえ、部落差別をめぐる法律と条例の危険性を指摘。一方で羽良和弘議員は、国の法律に基づく市の施策が重要であると強調した。
さらに、議案第20号「介護保険料の見直し」については、吉永直子議員が制度の不備と高齢者の負担について厳しく批判した。高齢者の生活が苦しい中、介護保険料を上げることへの反対意見が表明された。
最後に、議員提出議案第1号が可決され、予算常任委員会の設置が決定された。これにより、今後の議会運営が一層充実すると期待されている。議会は厳しい課題に直面しているが、市民生活を支えるための施策が進められることが求められている。