令和2年第3回那珂川市議会臨時会が、6月25日に開催された。
本会議は、議長の高原隆則氏が開会を告げあった後、議事日程に基づいて行われた。会期については本日1日で決定され、全出席議員の異議がないことが確認された。
議案第60号は、令和2年度那珂川市一般会計補正予算であり、追加される歳入歳出はそれぞれ1億6540万3千円である。これにより、予算の総額は264億5,100万5,000円となる。
市長の武末茂喜氏は、国の令和2年度第2次補正予算に基づく新型コロナウイルス関連の緊急支援策を説明した。特に、臨時特別出産祝金の支給に関して言及し、基準日以降に生まれた世帯への支援を強調した。たとえば、同一学年の新生児世帯には、1人当たり10万円が支給される予定である。
質疑の場では、津留渉議員が新生児世帯への支援策や、ひとり親世帯への緊急経済支援について詳細を求めた。中村一道健康福祉部長は、臨時特別出産祝金支給事業の統一実施について説明し、667世帯を見込んでいることを明らかにした。
さらに、プレミアム商品券発行に関する質疑も行われ、プレミアム率の設定理由や高齢者への配慮がうかがえた。白水善尚都市整備部長は、地域経済の回復のための戦略であるとし、県の制度を利用したことを挙げた。
最後に、議案第60号は全員一致で可決された。議会は午前11時25分に閉会した。この臨時会の主な目的は、新型コロナウイルスの影響を受ける市民に対する支援策を議決することにあり、関係者の努力が伺える結果となった。