令和元年6月10日、那珂川市議会定例会が開催された。
出席議員は17名で、議案第77号から議案第84号及び報告第1号から報告第5号に関する質疑が行われた。主に議案第81号、令和元年度那珂川市一般会計補正予算についての質疑が中心となった。議会では、補正予算に絡む重要事項が詳細に議論された。
松尾正貴議員(議員団名:清流自民)により、博多南駅前ビルの指定管理料について質疑された。松尾議員は、過去の公募時の金額と比較し、増額の理由を明らかにするよう求めた。これに対し、白水善尚都市整備部長は、昨年度の債務負担行為の限度額が6,791万4,000円であるのに対し、今回の限度額は8,878万円で、年間695万6,000円の増額に至った理由を説明した。増額の理由には人件費の見直しや清掃業務、利用状況の見込み額の見直しなどが含まれていると述べた。
松尾議員はさらに、那珂川市が直営で運営した場合の試算についても質疑した。白水部長は、直営の場合のコストは9,999万円に達し、今回の8,878万円との比較で1,121万円のコスト削減が可能と考えていると答えた。
また、田中夏代子議員(公明党)は、補助金の内訳や無償化に向けた事務の流れについて質疑を重ねた。無償化に向け、必要な経費を盛り込んだ補正予算の計上について、その具体的な内容が説明された。中村一道健康福祉部長は、10月より幼児教育・保育の無償化が施行されることに対し、保育料の減額分は9月の補正で計上予定であると答えた。
議案第77号から議案第84号までの委員会付託が行われ、関係常任委員会への付託が承認された。議事日程は全て終了し、散会となった。