令和5年第1回那珂川市議会臨時会が5月9日に開催され、議案第47号から第49号までの3件が提出された。
議案第47号は、地方税法等の一部改正を受けた税条例の変更で、主に軽自動車税のグリーン化特例の適用期限を3年間延長し、固定資産税の特例も新設された。市民生活部長の川口省二氏は、この改正により環境負荷の軽減を確保できると説明した。
議案第48号の提出理由について、同じく地方税法等改正に基づく国民健康保険税条例の改正が求められた。今後の改正により、高所得者に対する負担を調整し、低所得層への支援が拡充される見通しである。
議案第49号は、令和5年度一般会計補正予算で、歳入歳出をそれぞれ6億941万5,000円追加する内容となっている。特に、新型コロナウイルス感染症対応による地域支援のための事業が含まれており、総務部長の中村一道氏によると、こまやかな支援策が講じられるという。具体的には、低所得の子育て世帯対象の特別給付金が支給されるほか、物価高騰対策としてプレミアム商品券の販売額を増額する計画が立てられている。
市長の武末茂喜氏は、議案の重要性を強調し、さらなる市民の理解を得るための努力を要請した。
この日、17名の議員全員の賛成により、提出されたすべての議案が可決され、那珂川市の地域支援への取り組みが一歩進展した。議会の最後には、羽根正俊議員が自身の不祥事について謝罪し、議会の動揺に対する詫びを述べた。市議会の信頼回復に向けた取り組みが今後求められるだろう。
この臨時会は、議題のすべての採決がスムーズに行われ、予算の執行や条例の改正に向けて前進を果たした。
なお、今回の臨時会においては、議題にあがった内容全てが賛成により承認され、今後の実施展望に期待が寄せられる成果となった。