令和4年第1回那珂川市議会臨時会が開催された。
この臨時会では、議案第1号が中心となり、令和3年度一般会計補正予算について協議が行われた。市長の武末茂喜氏は、予算の歳入歳出にそれぞれ約12億円を追加する旨を説明した。
具体的には、歳入歳出の総額は225億円を超える見込みで、特に新型コロナウイルス感染症対策や防災事業に関連する経費が計上されていると述べた。国からの補正予算に則り、家庭に対する特別給付金や道路改良事業がおもな施策として取り上げられた。
議案内容を詳しく説明したのは、総務部長の中村一道氏である。中村氏は、補正予算には、子育て世帯向けの臨時特別給付金が含まれていることを強調し、833世帯に対し1件あたり10万円を給付する計画を示した。また、住民税非課税世帯を対象とした給付金も言及され、合計で6100世帯に対し同様の支援を行う考えを伝えた。
質疑において、平山ひとみ議員(日本共産党)は、家計急変世帯の定義を尋ね、財源確保の重要性を訴えた。これに対し、大倉野聡健康福祉部長は、具体的な基準について引き続き周知活動を行うと応答。情報発信の方法や対象者への直接的な案内についても同時に進める意向を示した。
採決においては、全議員が賛成し、議案第1号は原案の通り可決された。この臨時会は全ての議事を終了し、午後10時38分に閉会された。市民にとって重要な施策が進められることが期待されている。