令和4年3月、那珂川市議会定例会が開催された。
市長の武末茂喜氏が施政方針演説を行い、温暖化対策や市の予算についての重要性を訴えた。
武末市長は「ゼロカーボンシティ那珂川」を宣言し、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする方針を強調した。気候変動が影響を及ぼす中、持続可能な社会の実現へ向けて市民や事業者に認識を促す必要があるとして、全市的な取り組みを提案した。
さらに、那珂川市の一般会計予算は、183億7,784万円とし、前年より1.1%減少する見込みである。この中には防災、福祉、教育に関する施策が盛り込まれている。特に教育分野では、ICT教育の充実を進めるため、児童生徒にタブレットを配布し、インフラ整備を行うことが計画されている。
また、公共事業の一環として、道善・恵子地区の幹線道路整備が進行中で、交通量の増加に伴うインフラの強化が図られる。これに伴い、交通安全対策や地域の活性化を見据えた施策が展開される見通しである。
市長は、人口減少問題にも言及し、地域の活性化を図ろうとする意気込みを示した。市民の意識を高めるためには、地域に密着した活動や協力を求める姿勢が重要である。また、消防団員の報酬見直しなども含め、地域の安全確保に向けた施策が進められる予定である。