令和3年6月18日に開催された那珂川市議会定例会では、重要な議案が次々と承認された。
議案第55号から第64号までの一括議題に対する委員長報告では、各議案が慎重に審議され、全員賛成による承認が相次いだ。特に、総務文教常任委員会委員長である津留 渉議員は、議案第55号から第64号までの内容を詳細に説明し、特に那珂川市税条例や手数料条例に関する改正について高い関心が寄せられた。
経済福祉常任委員会委員長の臂 英治議員は、五ケ山水源公園に関する議案第57号が取り上げられ、公園内の店舗使用料を大幅に引き下げることが報告された。この改正について、吉永 直子議員は反対を表明し、「市民の大切な財源を経常的に費やすことには疑問が残る」と強調。市の負担に対する慎重な議論が求められる中で、承認に至った背景が浮き彫りとなった。
また、介護保険事業特別会計補正予算に関しても賛成多数で可決された。これは介護利用者に対する負担増を含むものであり、反対意見が出たことは注目されるべきポイントである。福祉増進の要請が高まる中、今後の方針が問われる議題となった。
さらに、選挙管理委員及び同補充員の選挙では、谷川 久美子氏らがそれぞれ選任され、議会からの支持を得た。
議員提出議案第2号については、議会運営委員会委員長の壽福 正勝議員が改正内容を説明し、特に出席に関する規定や請願者の押印に関する見直しが行われることが確認された。これらの改正により、議会の運営がよりスムーズになる期待が寄せられている。
定例会の最後には、各委員会から閉会中の調査事項について報告が行われ、今後の方針と課題が確認された。議長の高原 隆則議員は議事の終了を宣言し、午前10時14分に閉会した。
このように、那珂川市議会においては市民への影響が大きい複数の議案が可決され、議会の果たすべき役割が再認識される会議となった。特に、福祉や環境に関する議題には引き続き市民の注目が集まると期待される。