令和3年3月の福津市議会において、戸田進一議員が教育環境や新型コロナウイルス対策について質問し、さまざまな施策の進捗状況や今後の方針を明らかにした。特に大規模校の解消に関しては、福間中学校区における竹尾緑地案が有力な候補とされ、早急な対応が求められる。新型コロナウイルス感染症に関連する施策も講じられ、ワクチン接種体制の整備や市民の安全確保に向けた取り組みが進められている。
戸田議員は、小中学校での大規模校の問題を取り上げ、具体的には福間南小学校における運動場の整備や、特別支援教育支援員の増員を提案した。教育長の柴田幸尚氏は、新設校建設計画の方針を強調し、地域の意見を取り入れて進める必要性を述べた。特に「適正規模の教育施設」を求める市民からの声が多いことが背景にある。
また、漁港海浜公園に関する質問も挙がり、管理状況やトイレ修理などの必要性が指摘された。管理体制の見直しや市民への情報提供の強化が求められる中、野田兵庫市長は、水産業や農業の振興を掲げ、地元産品の商品化を支援する方針を示した。
この議会では、農業の新規就農者の育成や、耕作放棄地の解消に向けた具体策を求める意見も飛び交い、地域の農業活性化が重要なテーマとなった。特に生産者と市民の連携強化、また農業における環境保全対策を意識した活動の必要が訴えられた。今後、教育施策や農業振興において、市民の意見を反映させることが課題として浮上している。