令和5年第4回福津市議会定例会が始まった。
会議は、議長の髙山賢二氏の開会挨拶に続き、会期の決定が行われた。定例会の会期は、6月12日から29日までの18日間と設定された。議会では、様々な議案の報告が受けることになり、特に福津市の公共施設の使用料見直しについての発言が目立った。福津市長の原﨑智仁氏は、使用料の改正に関する条例案が以前の定例会で否決されたことを重く受け止めていると語った。
原﨑市長は、「持続可能なまちづくりのための行財政改革において、高品質な行政サービスの提供を目指す」と述べた。市長が強調したのは、公共施設の使用料見直しは市の将来ビジョンにおいて重要な課題であるということである。また、市長は市民の安全安心の確保を最優先に考慮し、特に最近の水害に対する警戒が適切に行われていると指摘した。
会議では、議案第45号、令和5年度福津市一般会計補正予算(第2号)が審議された。この補正予算は、市独自の支援策を盛り込む形で、9億2千万円ほどの規模になるという。特に物価高騰の影響を受ける住民に対する支援策が重要視されている。質問には、住民税非課税世帯への補助金支給について確認が入り、こちらも迅速な対応が求められた。
また、特別支援教育への取り組みについても議論された議題の一つであり、特別支援学級に在籍する児童の数が増加している。議会では、教育現場のICT導入状況や活用実態も報告され、児童の学習環境改善に向けた様々な取り組みが紹介された。市民福祉委員会からは、学童保育所の現状と課題についての報告も行われ、需要の増加に伴う保育環境の整備が喫緊の課題であることが指摘された。
議会は終息を迎えたが、議決事項や承認事項が多く残されており、今後さらなる議論と審議が求められる。市民の声を反映するための透明な行政運営が、今後一層重要になりそうである。