令和3年6月22日、福津市議会の定例会にて、榎本博議員が教育と行政改革について一般質問を行った。
最初に榎本議員は、福津市の教育の目的と方向性について質問した。教育長の大嶋正紹氏が答え、地域と連携したコミュニティスクールを推進し、子どもたちの資質・能力を育成することに努めていると明言した。さらに、IT環境の整備についても、GIGAスクール構想を通じて、端末の個別配備やオンライン学習の環境整備に取り組んでいることが話し合われた。
続いて福間中学校区における過大規模校化の問題が取り上げられ、福間中学校とその小学校の児童数が増加している現状が報告された。教育長は、過大規模校への対策として新設校の建設が急務であると強調した。この新設校についての進捗状況も示され、建設候補地の選定が進められていることが確認された。
続く質疑では、福津市の行財政集中改革プランについても議論された。市長は、改革の目的がただのコスト削減に留まらず、住民サービスの向上を目指していると述べた。この流れの中で、公民館や学校の廃止・統合についても言及されたが、市民の声をしっかりと聴くことが重要だと市長は強調した。
最後に、大和保育所の役割と現在の状況が議論され、特に、医療的ケアが必要な児童への対応が今後の課題であると認識された。教育委員会が、地域の特性を生かした保育の質を向上させるために、様々な方策を進めていく必要性を再確認した。
福津市の教育と行政改革に関しては、今後も関係者らとの協議を重ね、地域のニーズに応じた施策の実行が求められる。