令和4年3月10日に開催された福津市議会では、福津市の広報・広聴活動および市立神興幼稚園の現状と今後の方針について議論が行われた。その中で、まず市の広報活動について、各担当部署が運営する公式ホームページの情報更新の体制や内容確認の仕組みが紹介された。
市の公式ホームページでは、各部署から送られる情報をもとに、広報担当部署が最終確認を行っているとのことだ。しかし、地域別や年齢層別の情報発信に関する細やかな工夫が不足しているとの指摘もあった。特に、コミュニティや地域活動に参加する市民に向けたメッセージを強化する必要があるとの見解が示された。
次に、行政情報モニターについて、駅や市役所前に設置されたモニターの運用状況も明らかにされた。現在、これらモニターでは市の情報を発信しているが、土日に稼働していない状況であることが問題視された。この点に関して、今後、土日も含めた運用が求められることになるだろう。
また、福津市の公式LINEに関しても話題が上がり、登録者数が6,952人に達しているとの報告があった。このLINEを通じて市民と双方向のコミュニケーションを図りながら、市のイベントや観光情報を積極的に発信していく方針が確認された。特に、これからの観光シーズンを控え、市民が地域の魅力を伝える一助となるよう多様な発信を行うべきとの考えも示された。
さらに、市立神興幼稚園の現状についても深掘りされ、現在41人の園児と6名の職員体制で運営されていることが伝えられた。しかし、年々園児数は減少しており、その要因として早期の幼稚園入園を希望する家庭の増加が指摘された。教育長はこの状態を危惧し、将来的には3歳児保育の導入についても検討したい意向を表明した。まずは現在の配置を維持し、特別支援教育の充実を図る考えだが、今後の検討により新たな保育形態の導入が視野に入る可能性もある。
最後に、幼稚園運営に関する市民の意見や要望に対しても積極的に耳を傾け、しっかりとした方針を示すことが求められることが確認された。特に地域の声を大切にし、市民全員が参加できるような形で、今後の運営方針をもとに、参考にする姿勢が大切であるとされた。これらの課題を解決し、地域に根ざした活動を展開することは、福津市の将来的な運営にとって重要な要素である。また、説明と理解を深めるため、園児数の推移などのデータを明確にし、市民に丁寧に周知していくことも必要であると認識されている。