令和3年12月定例会において、福津市議会は一連の重要な議題についての議論を行った。この中で、特に降雨時の治水対策が大きな焦点となった。
戸田進一議員(日本共産党)は、降雨時の治水対策について具体的な質問を投げかけた。特に、今後優先的に取り組む地域や計画、北九州・宗像圏域流域治水協議会の目的について問いかけた。これに対し、原﨑智仁市長は、「特に海抜の低い市街地での雨水流出量の増加に対処する必要がある」との認識を示し、雨水流出量を抑えるための制御施設設置を進めていることを強調した。
さらなる具体策として、都市整備部長の長野健二氏が「井尻川水系の低水位管理を進める」と述べ、地域協力の重要性を伝えた。さらに、北九州・宗像圏域流域治水協議会による全体的な治水対策プロジェクトの策定が進行中であることが明らかになった。
次に、地域分別収集についても議論が交わされた。戸田議員は自治会未加入者によるごみ出しの問題に直面していることを指摘し、市側の対応を求めた。花田千賀子地域振興部長は「市として自治会に協力を依頼し、リサイクル推進に努める方針である」と述べた。この問題は、地域の自治活動と市のごみ処理施策の両立が求められる課題であった。
さらに、新設校建設計画についても詳細な説明があった。教育長の大嶋正紹氏は、「令和9年度に小学校1校、中学校1校の開校予定で進めている」ことを報告した。教育委員会は現在、庁内での協議を重ねているが、新設学校の立地に関する具体的な情報は今後の経過を待つことになる。市長はこの新設校建設について全庁的な支援が必要であるとの考えを示し、特に過大規模校の解消に向けた取り組みが不可欠であると訴えた。
福津市が抱える治水対策や資源ごみの分別収集、そして新設校建設計画。各議題に対し、関係者は誠意ある議論を重ね、未来の市をより良い方向に進めるために様々な施策を展開していることが強調された。これらの議論を通じて、生まれてくる解決策に期待が寄せられている。