令和4年12月定例会において、福津市のスポーツ推進計画や災害時の避難所についての質疑が行われた。議員の中村清隆氏は、福津市スポーツ推進計画の現状や見直し方法、今後の施策の展開について質問した。
特にスポーツ推進計画は、10年間の計画であるが、コロナ禍の影響で多くの取り組みの目標達成に影響を及ぼしている。教育長の大嶋正紹氏は、今後は新型コロナウイルス感染症を考慮に入れた環境作り、さらには障がい者スポーツの支援なども重要視していると述べた。
また、委員会の公募制度についても、広報やSNSなどを通じて参加の呼びかけを強化し、多様な意見を集めることが求められている。中村議員は、さらに大学生や地域の幅広い世代から意見を集める重要性を強調し、関与する機会を増やすべきだと主張した。
続いて、災害時の避難所についての議論が進んだ。原﨑智仁市長は、避難所開設に際しての職員配置について説明し、福間東中学校が指定避難所として利用されているが、地域によってアクセスの悪さが懸念されると認識していると答えた。
中村議員が挙げた懸念点には、避難所の開設が遅れ、住民が帰ってしまうこと、さらに避難所での環境改善が必要であるとの意見が含まれていた。特に、トイレの使いやすさやプライバシーへの配慮、不安を感じることなく避難できる環境の必要性が強調された。
市長は、災害時における避難所の運営体制を見直し、より安全で利用しやすい環境を整えることが重要であるとし、改善策として、職員の配置や避難所利用のルールを再検討する意向を示した。最後に、職員が少ない状況での業務遂行や避難所運営の負担についても市は認識し、職員に必要以上の負担がかからない体制を整える努力をすると述べた。