令和4年第4回福津市議会定例会が6月21日、午前9時30分から開かれた。
この会議では、戸田進一議員が学校給食費の負担軽減や小・中学校の過密問題、さらには国民健康保険税の軽減について質問を行った。特に学校給食費については、今年4月に小学校270円、中学校330円への値上げが実施されたとし、コロナ禍や物価高騰の影響を受け、家庭の負担が増している現状を訴えた。戸田議員は、具体的な軽減措置について市の見解を求め、教育長の大嶋正紹氏は、給食費を据え置き価格で維持可能とし、支援策の検討に取り組んでいると応答した。
次に、小・中学校の過密解消策が議題となった。福間南小学校の児童数が1611人に達し、教育環境の整備が急務であるとし、大嶋教育長はハード面とソフト面での整備計画を説明した。具体的には、第2プレハブ校舎の増築や教職員の増員などが予定されている。しかし戸田議員は、地域の保護者からの不安や要望に応えるための透明性のある情報提供が不可欠であると指摘した。
また、国保税の問題については、市長の原崎智仁氏が現在の国保制度の厳しさや軽減策について説明した。令和4年度から未就学児の均等割の軽減策の導入が伝えられ、さらに戸田議員が法定外繰入れの可能性について議論を重ねた。市としては税負担の軽減を念頭に置きながら、県とともに調整を進める意向を示したが、財源確保が課題となる。
これらの質問を通して、福津市における教育や保険制度についての議論が深まった。問題の解決には長期的な見通しが求められ、今後どのような具体策が実現されるのか注視が必要である。