令和4年第5回福津市議会定例会が、2022年9月21日に開催された。会議の主な目的は、令和3年度の各種決算の認定や条例改正の議案を審議することである。
日程第1から第6までの決算認定が議題となり、すべての議案は決算審査特別委員会で慎重に審査された後、全議員の賛成をもって認定された。特に、令和3年度福津市一般会計決算についての審査結果は、全員賛成で原案通り認定されることが決定した。
とはいえ、国民健康保険事業特別会計決算の認定においては、日本共産党の戸田 進一市議が保険税の高さを指摘し、「高い国保税が加入者を圧迫している」と批判した。この意見については賛成の声が集まる一方、他の議員からは賛成多数での認定が決定され、意見が分かれた。
次に、令和3年度後期高齢者医療事業特別会計決算についても戸田議員から反対意見が述べられた。「医療費がかかる高齢者に対して、保険料の軽減措置を廃止することは問題だ」との発言があり、制度自体への疑問が呈された。しかし、やはり賛成多数での認定が決まった。
さらに、同日の会議では、福津市職員の育児休業等に関する条例改正や税条例の改正についても議論された。これらの議案は、審査の結果、全員賛成により可決された。
また、発議第5号として、「教育予算の拡充を求める意見書」が提案され、賛成多数で可決。教育環境の改善が求められ、全国的な取り組みが必要であるとの認識が共有された。また、発議第6号、日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める意見書も提出され、核兵器に関する重要な議論が進められたこの件に関しては、賛否が分かれた。
議会最後の議題として、次回の会議日程が発表され、閉会となった。今後の課題は、各議案の実施と市民の意見をどう反映させるかにかかっている。