令和4年9月2日に開催された福津市議会定例会では、新型コロナウイルス感染症対策について議論が行われた。
議員の中村晶代氏(公明党)は、新型コロナの影響による相談や対策の進捗状況について報告を求めた。
新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、市民に対する支援体制が問われる。特に自宅療養者への支援に焦点が当てられた。原﨑智仁市長は、「スタート時点で116世帯に支援物資を提供し、さらなる支援が続く」と述べ、生活物資の受け渡しを継続する意向を示した。新型コロナウイルスに対する市独自の支援は重要な課題であり、感染症への対応策の強化が必要とされている。
さらに、中村議員は入院や医療機関へのアクセス方法の明確化と、市民への情報提供の工夫も指摘。市民からの相談窓口を一本化し、取り組みへの信頼を高める必要があると強調した。
また、ふくつミニバスについても意見が交わされた。市の公共交通機関の利用状況を踏まえた改善点に関する意見が市長に届けられた。市民から寄せられた多くの要望を受け、市では今後の路線見直しを進めるとした。
田中純子議員からは、小・中学校の新設計画についても質問があり、地域住民への説明会を通じた対話の重要性が強調された。教育長は、「学校が地域住民のニーズを反映させる必要がある」との認識を示した。
新型コロナの感染拡大に対し、福津市では様々な対策を検討しているものの、住民とのコミュニケーション強化が課題として浮上した。市では今後、より効果的な情報発信と地域との連携強化を図る必要があり、市民の理解を得る努力が求められている。