令和2年第3回福津市議会定例会が開催された。
一般質問で新型コロナウイルス感染症対策に関する問いがなされた。戸田進一議員は、医療体制と市民の暮らしを守ることに重点を置いた多数の質問を行い、感染拡大防止策とその評価を求めた。原﨑智仁市長は、事業者支援策として小規模事業者緊急応援金を設けて、4月から受け付けを開始し、多くの支援を行っていると述べた。
応援金に関するデータとして、612件が申請され、6月15日現在で、約6,180万円の支給が行われたことを示した。また、特別定額給付金事業の進捗状況についても言及され、約92%の申請が終了している事実が報告された。
戸田議員は、学校教育の今後について尋ね、大規模校の解消に向けた施策が求められるなか、関連する計画の進捗状況や新設校のスケジュールについても質問した。教育長の柴田幸尚氏は、計画策定が昨年より進められ、基本構想について触れたが、具体的な設置時期や内容は定まっていない状況であると回答。
また、災害対策としては、避難所運営における3密防止策への対策が検討されていることが強調され、手指消毒液やマスクの配布をするという方針が示された。特に、第2波や第3波が懸念される中、備蓄品の確保と避難所での感染症対策が重要視されている。
最後に、学校行事の実施についても運動会、修学旅行などが行われる方針で、感染予防対策を講じる上で教育委員会は学校現場と連携しつつ進めるとの見解が示された。市民の意向も踏まえつつ、福津市として直面する課題に柔軟に対応していく姿勢が維持されていると言える。