令和3年3月29日、福津市議会の定例会が開かれ、多くの議案が可決された。
特に議案第7号の一般会計予算や国民健康保険事業特別会計予算において、賛成意見が相次ぎ、重要な決定が行われた。米山信予算審査特別委員長は、「新型コロナウイルス感染症対策など必要な事業を計上した一般会計予算に賛成する」と述べた。
また、国民健康保険については、議員の戸田進一氏が反対意見を表明した。戸田氏は「国民健康保険は自営業者などが対象であり、税引き下げの取り組みを強化すべき」と主張した。この際、彼は他市との比較も行い、本市の税額が高いことを指摘し、国民の健康管理を考慮した対応を求めた。
後期高齢者医療事業特別会計予算についても同様の流れが続き、戸田氏は「高齢者医療制度には重大な問題が存在し、この制度全体に見直しが必要」と強調した。多くの議案は賛成多数で可決される一方で、反対意見が少数の議員から上がる状況が見受けられた。
また、給与改正や福間会館条例に関する議案では、議員からの質問も多くあり、その都度、住民への影響を考慮した議論が展開された。特に、福間会館の利用料金見直しには反対の意見もあったが、コスト削減や他の公共施設とのバランスが求められた。
今後も、福津市は予算や条例の改正を進めながら、住民の意見を反映させた施策の策定が求められる。国民健康保険の税引き下げや、教育長の任命にまで及ぶ幅広い議案が扱われ、福津市議会は重要な決定を下した。特に次回の6月定例会に向けて、各議員の動向が注目される。