令和元年9月定例会の一般質問において、福津市の道路改善と持続可能な下水道事業が重要なテーマとして取り上げられた。
特に若木台周辺の道路について、住民からの具体的な要望が紹介された。JR東福間駅の近くにある踏切の先のT字路は、右折する際に見通しが悪いとの意見があり、特に高校生の登下校時間帯には安全への懸念が高まる。運転手からの前方不注意だけではなく、交通量が多い県道の特性が、事故の一因になっていると指摘された。市長は、この踏切の危険性を理解し、現在の状況の改善に向けた方法を検討する意向を示した。
また、若木台住宅街の歩道に関する指摘もあり、狭い歩道内に電柱が立ち、通行に困難を伴う状況が危惧されている。特に、小学校と周辺エリアにおいて児童と車両の接触事故の危険が指摘され、市は今後歩道の整備を進める旨を明言した。特に神興東小学校周辺の改善計画は進行中で、具体的な整備計画が策定されていると述べた。
下水道事業に関しては、福津市の普及率が98.8%に達したことが強調され、未普及エリアについての課題も言及された。市内では老朽化した管路や不明水の問題があり、下水道料金改定を経て経営の安定を図る努力も行っている。市民に対し、下水道の適切な使用方法についての知識を広める必要性があることを強調し、持続可能な下水道事業の重要性とともに、将来の人口増加に備えた対応策が講じられているとした。
さらに、公共施設での公衆無線LANサービスの導入についても質問があり、初期投資とランニングコストの問題が課題視されたが、災害時の情報伝達としての重要性が強調された。市は現在、情報収集を進めており、地域活性化や防災の観点からも、利用環境の整備が必要だとの認識を持っていると説明した。
議会全体を通じて、福津市の持続可能な発展に向けた具体的な取り組みが模索されている中で、特に道路とインフラ面においては、福津市の現状に即した対策が求められているといえる。