令和5年第4回福津市議会定例会において、議員たちの一般質問が行われ、特に高齢者や障がい者に対する支援の強化が求められた。日本共産党の岩下豊議員は、住みやすい環境づくりとともに、特に高齢者・障がい者への支援策の充実を求めた。具体的には、加齢性難聴に対する相談窓口の設置が提案された。市長原﨑智仁氏はこれに答え、現状では具体的な支援策がないことを認めつつ、今後の調査研究が必要と述べた。
次に、買物支援についての質問が出された。岩下議員は高齢化率が27.6%に達する地域では買物に困る市民がいることを報告し、買物支援や移動販売の拡充が求められた。市は現状の支援策を説明し、今後も地域の状況に応じた支援を行う意欲を示した。しかし、課題としては地域間での支援のばらつきがあることが挙げられた。
さらに、福津市内の新設小学校建設計画に関しても質問が集中した。新設小学校の建設地が洪水浸水想定区域にあることが懸念されており、岩下議員は安全性に関する詳細な説明を求めた。市は過去の災害シミュレーションを基に計画地盤高の設定などを行っていると答えたが、具体的な安全対策についての市民説明会の実施を促す声もあった。
また、次の年度には市制20周年事業が控えており、市民の意識と参加を促す方法について総括が行われた。特に、商品の流通促進や地域イベントへの参加を通じて市民共働を強化していきたい意向が示された。市長はこの機会を利用して市の魅力を広める努力を強調した。
最後に、特別支援教育に関する引継ぎや相談の仕組みについても言及され、クオリティの高い支援が求められる中での取り組みの重要性が改めて指摘された。保育所や幼稚園との連携を強化し、特別な支援が必要な子供への支援体制が充実されることが期待される。