令和2年第4回福津市議会が9月2日に開会し、中心議題の一般質問では、過大規模校問題、ならびに市長の所信表明についての質問が繰り広げられた。
議員の森上晋平氏が取り上げた過大規模校問題については、教育の質の向上を目指して早急な結論が求められる状況にあり、本市が過去の取り組みや今後の方向性について説明する機会が設けられた。
原﨑智仁市長は、過大規模校問題に関して、2019年8月に新設中学校建設提案があったものの、市民への説明が未実施であったと説明した。さらに、学校新設に伴う児童数増加問題についても言及し、今後の計画が重要であると強調した。
また、森上氏は市長の所信表明についても言及し、これまでの市長の取り組みについて問うた。市長は、特に子育てや教育の施策に力を入れていると述べ、地域の教育環境整備は今後も見直しが必要であるとの意向を示した。
さらに、横山良雄議員が防犯や防災の課題について質問し、市長は市民の自主防犯活動を支援する意向を示した。また、教育については、緊急時等における防災計画の重要性を訴え、学校や幼稚園に対する防災教育を推進する姿勢を示した。
新設校案に関しては、議員の秦浩氏が質問し、現在進行中の市民意向調査の結果を基に早急な決定がなされるべきと指摘した。市長もまた、市民意向調査が重要な成果を生むべく、包括的なプロセスを経て進めていく必要があると考えていると応じた。
福津市では行財政改革が進められ、特に公共施設の見直しと維持管理費用の削減が柱になっている。今後、教育施設についても見直しと更新が求められると見られ、地域と連携した住民参画型の施策が期待されている。
最後に、横山議員は、地域連携を重視した上で、今後の育成プランや防災対策を議会と協議し合意形成を図りながら推進していくことが重要であると結び、会議を締めくくった。