福津市議会は令和5年11月30日、定例会の再開をもって重要な議案に対する審議を行った。
本日は、複数の補正予算案と条例改正案が提出され、活発な討論が展開された。この中でも特に、議案第64号に関する意見が集中した。
議案第64号は、令和5年度福津市一般会計補正予算に関するものであり、賛否が分かれる議案となった。反対の立場を取った戸田進一議員(日本共産党)は、人事院勧告に基づく職員の給与アップが市民の厳しい生活状況と合致しないと指摘した。特に議員や特別職の職員の給与の引き上げは理解を得るのが困難だと述べ、依存的な構造の変化を求めた。
一方、賛成の立場から豆田優子議員(会派ミモザの会)は、給食食器購入の予算が子どもたちの安全に寄与する点を評価した。彼女は、議会で賛成の総意による議案があったため、部門ごとの細分化で反対することは避けるべきと強調した。
最終的に、議案第64号は賛成多数により可決され、他の補正予算案も同様に承認された。特に、令和5年度の福津市国民健康保険事業特別会計補正予算や後期高齢者医療事業特別会計補正予算も可決し、地域福祉に向けた予算の成長が確認された。
また、エネルギーや食料品価格高騰に対する緊急支援給付金事業の追加が盛り込まれた議案第73号も可決。世帯あたりの支援額は7万円とされ、住民税非課税世帯を対象としている。
このように、議会は市民生活を支えるための新たな施策を積極的に進めている様子がうかがえた。また、議案第74号および第75号は、国民健康保険税条例および手数料条例の改正を含み、持続可能な社会保障制度の整備へとつながることが期待されている。
議事全般が終了し、議会は散会となった。議員たちの奮闘によって、福津市の未来を見据えた重要な決定がなされた。