福津市の第5回12月定例会が令和2年11月30日に開催された。議長の江上隆行氏は、会議を開き一般質問を行うと述べた。
最初に下山昭博議員が立ち上がり、高齢者や後期高齢者問題に関する質問を行った。特に在宅介護者への支援施策や、介護施設と保育施設の連携について言及した。市長の原﨑智仁氏は、福津市では高齢者が地域で元気に生活できるよう、さまざまな高齢者施策を推進していると述べた。居住地域で生活支援を行う事業を拡大し、住民主体の支援活動に補助金を交付するなどの取り組みを紹介した。また、介護施設と保育施設の連携は望ましいものであるとしつつ、コロナ禍での全面的な実施には難しさがあると指摘した。
さらに、下山議員は市の介護財源の見通しとやフレイル予防施策について質問を重ね、健康福祉部長の辻優子氏は、高齢者介護保険制度における財源確保の見通しを示した。また、予防施策としてフレイルチェックや活動量増加に向けた取り組みの効果についても説明した。
また、次の質問では、福津市における学校教育環境についても下山議員が質問。福間中学校の仮設教室の状況や、福間小学校と福間南小学校のプール施設について言及した。教育長の柴田幸尚氏は、仮設校舎の環境面での配慮や最適な学習環境を提供するための努力を強調し、またプール施設については老朽化が進んでいるとの認識を示した。
学校施設の教育環境と新設校建設に関しては、いかに教室不足を解消するかが大きな課題である。福間地区の子供たちが通う小中学校では、教育環境改善の必要性が高まり、来年度以降に新設校を建設する際のスケジュール感についても質問が上がった。
最後に、市長が取り上げた竹尾緑地の建設案に関する議論も続いた。長野都市整備部長は、竹尾緑地案のリスクについて言及し、地域に対する影響や災害に対する懸念を引き続き考慮すべきだとの認識を示した。
市長は新設校建設について集約された検討結果を尊重する意向を示し、今後も教育環境の改善に向けてしっかり取り組んでいく考えを伝えた。総じて、福津市の教育行政はこれからも市民とともに進めていく必要があることが強調された。