令和5年12月定例会では、福津市が抱える農業振興と地域活性化の課題について議論が展開された。さらに、先月発生した火災に関する報告も重要な焦点となった。
まず、福津市農業振興地域整備計画に関して、今後の展開が図られることが確認された。具体的には、現在の計画は昭和46年以来更新が行われていないことから、来年度から新たな基盤づくりに取り組む意義が強調された。この整備計画は、農業の継続的な発展を図ることが目的であり、特に「農振農用地」の見直しが重要だと説明された。現行の計画では農用地が適切に保全されていない状態が指摘され、自ら進んで活用・管理される方向が求められる。
農業振興地域の見直しについても、慎重ながらも必ず行う必要があるとの発言があった。これまでの目標は「優良農地を守る」ことであったが、現在は状況が変化しており、これに対応する新たな政策の必要性が高まっている。
火災の発生については、特に地域住民からの不安や怒りの声が多く寄せられている。10月4日に発生した火災では、消火活動にあたった71名の消防団員の努力が讃えられる一方で、同じ地域での繰り返しの火災に対しての対応策の必要性が強調された。市は今後、適切な管理と規制を行っていく必然性があり、近隣住民に対する情報提供の工夫も必要である。特に、地域での防災意識を高めるため、市民向けの啓発活動が必要だという意見も挙がっている。