令和4年12月定例会が行われ、議員による一般質問が続く中、田中純子議員が教育環境整備に関して問うた。田中議員は、教育環境整備のリスク管理に注目し、今後の児童・生徒数の増加に伴うリスクとその対策について質問した。自らの経験に基づき、大規模校問題の解決に向け、具体的な数値予測も求めた。
教育長の大嶋正紹氏は、児童・生徒数増加による影響を受け、一人当たりの校舎面積や運動場面積が狭くなるリスクを認識していると回答した。具体的には、新設校の建設や校舎の増築、教職員の増員により教育環境を改善していく方針を示した。しかし、児童・生徒数のピーク予測については明言を避けた。
さらに田中議員は、既存の大規模校対策に関する詳細なリスクと、それに伴う予算計画についても質問を続けた。大嶋教育長は、厳しい財政状態を踏まえつつ、物価高騰や社会情勢の変化が財政計画に影響を与える可能性があると強調した。
一方、戸田進一議員は、安心して預けられる保育環境の整備について質問し、実質的な待機児童についての数値とともに、その背景を掘り下げた。福津市の保育士不足は全国的な問題ではあるものの、改善策は求められている。市長の原崎智仁氏は、周辺の保育所や保育士の確保に向けた取り組みを述べ、制度の見直しが重要であると繰り返した。
加えて、榎本博議員は津屋崎千軒地区の観光活性化についての方針を確認し、空き地や未利用地の有効活用について改めて問いかけた。市は、津屋崎地域を観光の拠点と認識し、公共施設を活用した地域活性化策を進めていく方針だと説明した。