令和3年第3回福津市議会定例会が6月4日、午前9時30分に開会した。
会議では、新型コロナウイルス感染症対策として、議場の換気を行いながら進行。「市長所信表明」では、原﨑智仁市長が、選挙後初の議会において自身の施策を強調し、特に自然災害への対策を重視する姿勢を示した。
市長は、「災害対策本部の設置など、早期に体制を整えることが最大の使命である」と強調した。特に、台風や豪雨の影響による防災体制の強化が急務との認識を示し、具体的な施策として避難指示の発令プロセスを見直す意向も表明した。
また、コロナ禍で打撃を受けた市民生活を支えるため、特別給付金の支給やワクチン接種の促進についても言及した。ワクチン関連では、6月2日より接種を開始したものの、接種予約の難しさが問題視され、改善策の検討を進める考えを示した。
新型コロナウイルスの影響もあり、地域経済の支援策として観光復興に向けた取り組みも計画されている。「観光客の誘客を高め、地域資源を生かしたプロモーション活動を行っていく」と述べ、特に津屋崎地区の観光開発について期待感を示した。
会期は6月28日までの25日間と定められ、各議案に対する承認と報告を通じ、福津市のさらなる発展に向けた施策が進められる。
特に、報告第2号においては、前年度の繰越計算について説明があり、今後の財政運営に重要な基盤となることが明らかとなった。