令和5年3月3日、福津市議会は第2回定例会の3日目を迎え、重要事項についての質疑が行われた。その中で、新設される小学校や、財政改革に関する総合的な質疑が中心となった。
最初に、尾島武弘議員が市政運営指針や予算編成について強調し、コロナ対策や経済振興、行財政改革の必要性について述べた。特に、コロナウイルス対策に関しては、原崎智仁市長が政府の方針に従い、季節性インフルエンザと同様に変わる施策が必要になると発言した。
次いで、議員は地域の観光振興の重要性にも言及し、福津市独自の中小企業振興条例についても質問を行った。原崎市長は、条例の必要性を認識した上で、福津市特有の施策を考慮しながら策定を進める意向を示した。
さらに、尾島議員と原崎市長は、公共施設の老朽化対策や計画についても意見交換し、新設校に関連する中学校の対策についても議論が展開された。教育委員会においても、教室不足が懸念されていることから、将来的には教室の増築を含めた対策が必要となるでしょうという見解が示された。
また、福津市の景観や文化資産の保全の重要性が話し合われ、これに関しても具体的な施策の進行が期待される。市としては、環境基本計画の見直しを進め、脱炭素社会への転換を図る考えであることが示された。
続いての質疑では、海洋スポーツを通じて市内の小学生が心身ともに健全に育てるための取り組みについての報告もなされた。勝浦浜海洋スポーツセンターが、小学校5年生を対象にした海洋性スポーツ体験事業を実施することが強調された。
最後に、福津市の公共交通網についても触れられ、市内交通の利便性向上に向けた施策を展開していく方針が確認された。特に、地域公共交通網形成計画に基づき、住民のニーズに応じた柔軟な交通形態の検討が進められることが強調された。