令和4年3月定例会において、福津市の議員たちは新型コロナウイルス対策を主な議題として取り上げ、市民の命と暮らしを守る様々な施策について意見を交わした。
まず、コロナ対策に関しては、戸田進一議員が新型コロナウイルスの影響による市民の不安を指摘し、置かれている状況についての具体的な対策を求めた。これに対し、原﨑智仁市長が市独自の取り組みであるワクチンの3回目接種に関する進捗や、自宅療養者への支援制度について説明した。市民のワクチン接種率については、現在36.85%であり、高齢者の約69%が3回目接種を完了していると述べた。市長は、接種券の配送や予約受付の流れをスムーズに進めていることも強調した。
次に、学校の過密解消については、福間南小学校の過密状況を受け、今後2校の新設を計画していることが示された。これに対し、戸田議員は過密解消策について具体的に市民への意見聴取を行うべきとの考えを述べた。教育部長は新設校の整備に向けた計画を進めていると説明し、将来的には保護者の希望に応じた校区外通学制度の導入を目指すことを明言した。
さらに、特別障害者手当についても議論があり、原﨑市長は、制度の周知と受給の促進が重要である旨を述べた。また、福津市には現在34名の受給者がいることを挙げ、市として周知と手続きの簡素化を目指していることが確認された。
また、津屋崎地区の観光資源の活用促進についても提案がなされ、公民館や歴史的建造物の管理方法についての見直しが検討されている。
最後に、福津市では公共施設の運営に関する議論が行われ、夕陽館の民営化などについての検討も示された。議員は、今後も福津市全体で地域活性化を図るためには、市民からの意見を踏まえた施策を構築する必要があると訴えた。