令和4年12月16日、福津市議会の臨時会が開会され、主要な議案として令和4年度福津市一般会計補正予算が審議された。今回の臨時会は特に新設小学校の関連予算が焦点となった。
議長の江上隆行氏が開会にあたって、出席議員に挨拶した。彼は新型コロナウイルス感染症の感染防止策についても言及し、必要な対策を実施するよう要請した。続いて市長の原﨑智仁氏が、補正予算に関する説明を行った。
原﨑市長は、一般会計補正予算の内容について詳細に触れ、出産子育て応援交付金の支給と令和9年4月に開校を目指す新設小学校の関連予算が含まれていると説明した。また小学校に必要な土地の購入費や設計業務の債務負担行為に関連する経費も計上されていると述べた。
特に補正予算の一環として、全ての妊婦と子育て家庭を対象にした出産・子育て応援交付金事業については、6,435万3,000円が見込まれ、これには国と県からの支出金も含まれているという。
議案の審査においては、予算審査特別委員会が設置され、原案が賛成多数で可決された。委員会に付託された議案については、米山信委員長が慎重に審査の経過と結果を報告した。特に新設校の建設計画に関しては、地域住民との合意形成が不十分であるとの意見も出ており、議会内では懸念の声が上がった。
蒲生守議員は新設校建設に賛成する立場から、地盤のかさ上げや水害対策について言及。彼は、災害リスクに対する取り組みが進められていると強調した。さらに、財政の安定性についても警鐘を鳴らしながら、必要な説明責任を果たすよう要請した。
一方で、反対意見も出され、特に地域住民の意見を十分に反映させるべきだという意見が強調された。最終的には、議案は全議員賛成で可決され、本臨時会は終了した。