令和3年9月定例会が福津市議会で開催され、重要な議題が多く取り上げられました。特に注目を集めたのが、津屋崎行政センターの廃止に関する一般質問です。髙山賢二議員がこの議題を取り上げ、廃止の理由と経緯について市長の原﨑智仁氏に質問を投げかけました。
髙山議員は、津屋崎行政センターが廃止されるまでに大規模な運営方針が求められていたが、その経過に疑問を表明しました。市長は、近年の利用者数が減少していることを理由に、行政センターの機能を廃止し、本庁舎に統合する決定をしたと説明しました。しかし、議員は「この廃止が市民に与える影響を十分に考慮すべきだ」と指摘しました。
髙山議員の質問は、行政センターの廃止に伴う住民サービスの変化や、代替手段の準備についても含まれていました。市長は、「現在、利用者数の減少が続いており、他にも証明書取得がコンビニで行えるようになったため、行政センターの必要性を感じなくなった」と説明しました。さらに、「津屋崎地域においては窓口機能を維持するための努力をしていく」と強調しました。
また、別のテーマとして、海と松林の環境保全に関する取り組みについても議論されました。市長は地域の団体と協力し、ウミガメの保護や漂着ごみの回収活動などに努めていると述べました。特に、アオサ問題については、清掃の実施が行われているが、解決策がまだ見つかっていないと認めました。
さらに、住環境の整備についても取り上げられました。議員からは上水道整備の未整備地域について、整備に向けた具体的な進展が求められました。市長は、「地域に応じた給水区域の見直しを行い、安全で快適な居住環境の確保に努める」と述べました。
定例会では、行政の運営に関する見解や方針が市民に説明され、住民の生活への影響が議論されました。市民に透明性のある行政を実現するために、今後の取り組みが期待されます。