令和3年12月定例会では、福津市における学校や公共施設の整備、交通安全の確保について議論が交わされた。
最初に、新型コロナウイルスワクチンの接種状況が報告された。原﨑智仁市長は、これまでの接種回数や年齢別の接種率について詳細に説明し、高齢者層では95%を超える接種率であるとした。さらには、接種の重要性についても改めて強調され、特に若者層へのアプローチが今後の課題であるとし、広報活動の重要性を訴えた。
続いて発表されたのは、福津市の自転車利用者の増加に伴う交通安全対策である。市内の交通安全対策の中では、通学路の安全性が重視され、管理者との連携や区画線の設置、さらには特定の地域にグリーンベルトなど物理的対策の導入が検討されている。実際、現在通学路として指定されている場所では、事故の発生を防ぐために適切な施設整備が進められている。
さらに、教育環境の整備に関する話題も挙がり、地域住民や保護者からの要望に迅速に対応するための取り組みの重要性が指摘された。特に、過大規模校の課題が市民から憂慮されており、少人数への分割や新設学校の開設についても具体的な議論が継続される必要があるとの意見があった。また、下水道事業や公園整備計画に関する今後の方針についても確認され、都市計画の見直しが進められていることが報告された。
福津市では、市長が直接的な対応として地域住民と対話する姿勢が求められており、特に観光地としての活性化が重要視されている。市長は、東福間駅周辺の活性化を市政の最重要課題として掲げており、地域住民の理解と協力を得るための施策を検討していると述べた。今後の取り組みとして、地域の声を反映させた施策の実現に向け、持続可能な発展への道を模索していくことが求められる。