令和3年9月22日に開催された福津市議会において、重要な議案が審議された。
主に議題に挙がったのは、令和2年度の各特別会計や一般会計の決算認定である。特に、令和2年度福津市一般会計決算については、賛成と反対の意見が入り乱れる結果となった。
決算審査特別委員会の米山信委員長は、審査報告の中で、コロナ禍において事業の延期や中止に直面しながらも、市政運営の努力が見える決算報告書であったとし、今後も福津市民の福祉増進に注力するべきだと強調した。一方、反対意見として、福井崇郎議員が示したのは、教育会議関連の業務委託料の支出が無駄に思える点を指摘した。最終的には、賛成少数で決算は認定されなかった。
次に、令和2年度福津市国民健康保険事業特別会計は、多くの議員から賛成の意見があったことを受けて認定された。しかし、戸田進一議員の反対意見では、年間約10%の国保税値上げが家計に圧迫をかけていると指摘された。
令和2年度後期高齢者医療事業特別会計、介護保険事業特別会計、住宅新築資金等貸付事業特別会計、公共下水道事業会計については、いずれも原案通りに認定されることになった。
その後の議案では、福津市部設置条例改正や福津市立学校の施設開放に関する条例の改正が討論され、特に後者については市民との意見交換が不十分であるとして反対意見が相次いだ。議案第38号福津市健康福祉総合センター条例改正案も反対多数で否決された。
最後に、令和3年度福津市一般会計補正予算について説明が行われ、コロナウイルス感染症への対応と地域の事業者支援が強調された。この補正予算は全額国庫支出金であり、経済活動への影響を緩和するための支援が具体的に盛り込まれている。