令和2年12月24日、福津市議会の第5回定例会が開催された。出席議員は全員で、会議は午前9時30分に開議された。重要な日程として、議案第45号から議案第61号まで18議案が提案され、特に職員の給与や条例改正、予算補正について詳細に審議されていた。
原﨑智仁市長は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により人事院勧告に基づく給与改正を提案した。議案第45号では、福津市一般職の職員の給与に関する条例を改正し、期末手当の月数を0.05月分引き下げる内容である。市長は、「新型コロナウイルスが影響し、国の勧告に従い改正を行います」と強調した。
質疑応答では石田まなみ議員が反対の意見を述べ、職員の業務負担の軽減を求めた一方、原﨑市長は「必要な改正であり、職員の理解を得るよう努めています」と述べていた。議案は賛成多数で可決され、次いで議員報酬及び特別職の給与に関する条例も同様の理由で改正されることとなった。
この日の議会では、令和2年度の複数予算補正案も一括上程され、特に新型コロナに対応した施策が多く盛り込まれていた。具体的には、国庫支出金を用いた観光振興や、防疫対策のための新型コロナウイルス感染防止給付金事業、さらには小・中学校のトイレ改善などが挙げられた。
また、特に注目を集めたのは、新型コロナウイルス感染症対策の一環として計画されたトイレの洋式化事業である。原﨑市長はこれを「子どもたちの健康と安全を守るため必須の取り組みです」と説明した。議員たちはこれに賛同し、各種議案を無事にまとまり、可決される運びとなった。
定例会は一連の議事を終え、午前11時13分に散会した。次回の議会ではさらなる具体的施策に関する意見が交わされることが期待される。