令和3年6月24日、福津市議会において一般質問が実施された。本会議では、田中純子議員が福津市学校施設等整備計画および教育委員会の組織運営について質問し、市の最新の教育方針と現場の課題についての認識を深める機会となった。
田中議員は、地元の小・中学校が抱える課題を解決するために、学校施設の整備計画のスケジュールや教育委員会の運営での改善点について質問した。これに対し、大嶋正紹教育長は、現在進行中の福津市学校施設等整備計画に関して、具体的な学校の新設は決まっていないが、方針決定次第必要な手続きを進める考えを示した。特に、新設校計画については計画案が段階的に策定され、各学校の育成方針や地域のニーズを反映する重要性を強調した。
また、田中議員は、過大規模校の解消についても質問し、これには具体的な対策が必要であると述べた。この点に関して、市の教育部長は、小学校や中学校の新設により、過大規模校の状況は徐々に改善されると答弁。特に、児童・生徒数の推移に注目しながら適正規模の学校設置の必要性を訴えた。
さらに、ワクチン接種やPCR検査の拡充に関する質問が行われ、市長の原崎智仁氏は、高齢者やリスクの高い集団を対象にした接種の取り組みや、無症状の検査拡充について現状を説明した。特に、事業者への支援策に関する議論では、商工会との連携を強め、市民サービスの向上を目指す姿勢が示され、今後の取組みに対する期待感が高まった。
教育と福祉、そして地域振興が密接に関連するなかで、福津市は引き続き市民の声を反映させつつ、課題解決に向けた取り組みを進める姿勢を強調した。今後の方向性については、市民参加型の制度設計が掲げられ、教育委員会と市長の連携が重視されていることが明らかになった。