令和6年第2回福津市議会定例会が開かれ、複数の補正予算案が審議された。特に、令和5年度福津市一般会計補正予算(第7号)については、公共施設の包括管理委託委託料が増額されることが懸念されるとして、反対意見が出た。
日本共産党の岩下豊議員は、この補正予算が金額整理を含むものであるとし、その影響について懸念を示した。特に、公共施設の包括管理にかかわる委託料の増額について、市民と行政との距離が広がる恐れがあると強調した。彼は、業務の効率化が進まず、職員の業務負担が増える可能性についても問題提起した。
また、新設小学校建設事業についても、地域住民からの不安の声があり、建設を進めることへの懸念が表明された。岩下議員は、造成工事の影響がまだ調査中である中での予算措置は不適切であると述べた。さらに、戸籍の附票誤交付に関する案件について、市の事故報告の遅れが指摘され、詳細な説明が不足していることにも不満が示された。
この日は多くの議案が討論され、反対意見が上がる中、結局、議案第3号から第7号までが賛成多数で可決された。一般会計補正予算を含む今回の補正予算は、市民へのサービス向上に寄与するものであるとされているが、その実効性には今後も注視が必要とされる。工事請負契約に関する議案も上程され、産業界の反応も待たれている。
今回は、公共下水道事業や新設校に関するスポンサーシップの展望も明るく語られており、今後の進展が期待される場面も見られた。審議の結果、各議案が承認され次のステップへと進むことになった。市長曰く、「地域の安全と発展のために、予算の充実を図る必要がある」とし、予算の重要性を改めて説いた。来る年度に向け、より良い福津市を目指すべく、議会の意欲が見られる。
この会議を通じて、市民と議会が協力して地域の課題に取り組む姿勢が確認された。議会の活動が市民の声を捉え、より良い政策の実現につながることが期待される。